ねじまき日記

つか、だれか巻いてくれ、おいらのねじ。

猫を捨てた話

お題「マイブーム」

小石チョコ。金魚の水槽のそこにあるあれ。もとい、あれみたいなチョコ。

いつもの酒屋くんにしかない小袋8ついりで100円。

そこが扱わなくなった時に、どうしよう、ないよ(涙)!って大騒ぎしたら、次の週には黙っていれてくれました。ありがとう、酒屋くん。

 

 

お三味線の稽古場に向かっていたら、
左手のグローブボックスの向こうで、なにかが擦れる音がする。
はて、遅刻しそうなのに困った、タイヤかブレーキかと思いながら減速したが、音はそれではないようで、なんだかうろうろ動いている気配すらある。
なにこれ、怖い。

 

真冬に蛇ではなかろうし、うわさの猫か、
猫がエンジンルームに入り込むあれか?
ファンベルトで八つ裂きのあれか?
そういうと、こないだから猫くさかったよな。
にゃあにゃあ喧嘩してたよな。
フジと白とで、三毛を取り合いしてなかったか。


いや、もっとイヤな記憶がある。
ずいぶん前になるが、古い公民館の戸棚の中から
大きな獣が戸板に毛を擦りなからぐるぐるしているような音がして
アライグマかと、皆で棒やらなにやら構えて、ばっと戸をあけたら
中はぽっかりと空っぽで、ネズミ穴ひとつ空いていなかったという
よくわからない出来事があった。
あれはホントに怖かった。
開けると消える。観察者の有無が結果に影響を与える。
リアルシュレティンガーの猫(ちょっと違う)は、イヤなものだった。

 

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ガリガリ引っ掻く音は信号待ちでふっと消えた。
絶叫はなかったから、うまく逃げられたんだろう。
あるいは、オカルトだったのかも知れないけれど、

エンジンルームのなかに猫もその残骸もないのたから、もういいや。
おっしょさんに顛末を話すと、まあもったいないといった。
若いメス猫ならよいお三味線になるのにね。

一番怖いのは、おっしょさんだ。

 

白と三毛は、最初から二匹だったみたいに
楽しげに走り回っている。

猫は帰ってこない。

 

 

あなたに似たひと

今週のお題「雪」

今年は少ないです。やっほう。

 

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しばらく選管で選挙事務のアルバイトをしていた。


投票所の入場券の封入や発送と、期日前会場で投票用紙を交付するという、市町村役場での勤務経験がある人には、そこで注意すべきこととか起こりうるトラブルとかがおおよそ想定できるぶん簡単なお仕事である。
蛇の道は蛇というやつだ。

今回もいくらかのトラブルはあったものの、ほぼ平穏に過ぎて
最終日の午後にペアを組んだのが30代の男性の職員、田中さんだった。
田中さんが選挙用の端末で期日前投票にきた人を登録して
おいらが宣誓書を回収して、投票用紙をわたす。

 

初めてお出会いする職員さんなのだけれど、
「はい。」
といいながら、チェックした宣誓書を渡してくれる声に聞き覚えがある。
お?っと思った少しのタイミングのずれで、彼も、ん?という風においらをみたのだが、その仕草にも見覚えがある。
選管の局長に話すときの、無駄な言葉がないとても簡潔な物言いも記憶にある。
猛烈な勢いで脳内サーチするうちに、学校教育指導主事として教育委員会にきていたひとの、四角い笑顔を思い出した。

4年間、臨時職員のおいらの上司だったひとで、教育委員会の中でひとり県職というはみ出し気味のお立場、主事の業務は孤立無援なのに、教育委員会からは県が雇ってくれた職員として通常の業務があてがわれる激務のポジションだ。
なにぶん先生だし、よその市の方だから蛇の道のローカルなドロドロの事情はわからない。
おまけに当時の課長は何かにつけて配慮の足りないところがある人だったから、三年間は先生の真面目で一本気な退かない性格がすべて裏目に出てずいぶんつらそうだった。早く学校に戻りたいばかりを繰り返していた最後の一年にいたっては、長いものに巻かれることにしたんです、というわりには、残念な課長と衝突しまくっていて、研修にでかける車の中で、運転しながら悔し泣きをしていたのを思い出す。
同じ課の穏やかなけいた君が助手席で、そうかそうかと相槌を打っていた。
わかるよ、言うてること。みんなわかってると思うよ。
もう、5年ほど前。今ごろは40歳になってるだろう。

「こんにちは。」
「チェックしますので少々お待ちください。」
「お疲れさまでした。」
という繰り返しを聞きながら、いろんなこと思い出して仕事をしてると
いまだに入場券が届かないといいながら投票にきたひとの対応で
今は選管事務局のけいた君がやってきて、ちょっとごめんなさいといいながら端末を探って戻っていった。

「あ、受付番号がひとつずれてる。」
「宣誓書の順番あってます?」
「ええ。今のでインクリースされたんでしょう。呼んできます。」

申し訳ない、番号は戻せないので、読み替えて作業してくださいと端末をのぞきこんだけいた君がいうと、田中さんは、わかりましたといってから、けいた君をみて、もう、と付け加えた。
おいらが噴き出して、けいた君が、兄弟そっくりでしょう?と言うた。
なあんだ。
田中は嫁さんの姓です、と田中さんは先生と同じこえて言った。

先生は元気にやってるらしい。
高学年ばかりじゃなくて、たまには一年生を担任したいとぼやいてばかりいるんだそうだ。



カモはとぶもの

ほったらかしにしていた青色申告の記帳をはじめたんだけど
あんなにがんばった本業より雑所得のほうが微妙に多くて、PCをぶん投げそうになっている。

理由は簡単で、地域活性化事業サイトの制作代金が回収できなかったからだ。


以下、イマドキの田舎にありがちな、気分の悪い話が続く。
 

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船場周辺で積み重なる駐車場。「上海」の面みたい。)

今回の地域活性化事業サイトというのは、地域活性化で奔走してる田舎のおっちゃんたちが、地域再生補助金を財源にして委託してきた地域おこしサイトだ。

当初制作を請け負った町内のサーバ屋が、納期ぎりぎりになって、多忙すぎてWEBサイトのコーディングができないといいはじめたので、おいらが引き継いだ。
それがコトの起こりだ。
補助金はその性質上、「できませんでした」ではすまないというのが、アルバイト公務員歴の長いおいらの頭から離れなかったというのがある。

 

補助金対策のやっつけ仕事とはいえ、ちゃんと設計通りのサイトにして、本来のおいらの担当だった記事をアップし始めた頃になって、今度はサイトの設計をしたくだんのデザイナー(こやつ)
「やっつけ仕事でデザインしたのでデザイン料はいらない。それより補助金つかってみんなで研修旅行にいこう。」
と、いいだしたんである。

 

ああ、やっぱりこの男とはまったく肌があわんのだな、と思ったのだが、そこまできてやっと、そこに集まっているクリエイターと呼ばれる移住者たちが、みんな好き勝手に絵をかくだけの立場を選んだ、つまりプレゼンしたやつも設計したやつも、どこかのなにかをネットからちぎってきただけで片手間の仕事しかしちょらんのだということに気が付いた。
絵に描いた餅がどうあれ、それを餅にするには同じだけの時間と労力を費やす。
貧乏くじをひかされかけたサーバ屋が上手にたちまわって、馬鹿なおいらは、大変だ大変だといいながら、自分からのこのこ火中の栗を拾ったわけだ。
おいらは激怒したが、研修旅行をいいだしたデザイナーは申し訳なさそうな顔をしただけで、研修がどんなにいいことをもたらすかを力説してひかなかった。
いいじゃないっすか、いいところですよ、神山(←これで大嫌いになったw)

 

じつは、地域活性化に躍起になってる地域のおっちゃんたちはおっちゃんたちで、
印刷会社に発注したイベントチラシの代金は払えても、プロのライターにFacebookを使ったイベント告知を依頼すればささやかでも原稿料が発生するもんだというのが理解できない。
情報発信はおろか、イベント申し込みの対応まで、「自分の住んでる地域のことでしょう。無償でやってよ。」と押し付けられ、ずいぶんと無理を言われ続けているのだ。
勉強代と考えると猛烈に気分は悪いが、今回のトラブルは、度をこした「ご近所付き合い」と縁を切るためのまっとうな理由になりはしまいか。
かのウォーレン・バフェットもいうているではないか。
ポーカーを始めて、まわりにカモがいなかったら席をたて。おまえがカモだ、と。
カモは、飛ぶもんだ。

そして、若い彼らと違って、人生の半分を折り返したおいらたちには生物学的なところで、時間ほど貴重なものはない。このまま死んだら成仏できない。

 

サイトのパスワードを知っている面々が何人いるかをカウントしてから、おいらはちゃぶ台を盛大にひっくりかえし、抜けてきたんである。
おいらがでてったドアの向こうで、彼らがやっぱり田舎のおばはんはダメだねと言い合ったか、それとも舌を出してたかは知るよしもない。

旅かえる  その1

旅好きなかえるの旅支度を整えてあげると、かえるが旅先から写真やお土産をくれるという、スマホゲーム『旅かえる』の記録。

たまに載せる。たまになので、興味ない方には許しておくんなさい。

【お弁当】 えびづるのスコーン
【おまもり】四つ葉のクローバー
【どうぐ】 なし
【称 号】 ひとりたび

おみやげは、ういろう。

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けろすけは、名古屋にいったみたいですな。

 

まいまい君がポスティングのバイトできたので、ういろうをふるまってみました。

 

 

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こうみえて、よろこんでます。クールなやつですね。

死の真っ白画面と、WEBサイトそもそも論

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冬の間は、WEB制作の下請けもちょこっとやってるおいら。
個人事業主のWEBサイトをつくるのに、デザイナーがCMSワードプレスを指定してくるので、かなり、もうかなりいやいや使っている。
やたらアップデートしろしろっていうてくるし、セキュリティホール修正に伴うやつなんかは、アップデートすると必ず何か起こるんだもん。

エラーがおこったら、エラー表示してくれりゃまだいいんだけど、画面に何のメッセージもない、真っ白な画面が表示されることがある。死の真っ白画面というやつだ。とほほ。

 

ワードプレスには、いろんな人が便利なプラグインを有償無償で提供していて、サイトに必要なカレンダー、SNS埋め込みといったおしゃれでかっこいい機能を、おしゃれでかっこいいワードプレスのシートのなかに簡単に盛り込むことができる。
デザイナーがワードプレスを指定してくる理由はそこにあるんだけど、アップデートしたときに、プラグインのなかにアップデートした内容と互換性がないのがいたら、そういう真っ白画面が表示されて、実際に制作するおいらたちは、誰かがつくったプラグインをひとつずつ検証していくはめになる。

 

もちろんプラグインを開発した人が、そのアップデートに対応してくれることもあるんだけど、ワードプレス側で新テーマがでるたびに、それに対応できるようにプラグイン開発者がいつまでもいつまでもいつまでも維持してくれると思わないほうがいい。
そのほかにもさまざまな要因がエラーの原因には存在する。昨年なんかは、フェイスブックの情報流出を受けて、インスタグラムがそれまでわりとオープンだった埋め込み機能に急に制限をかけたから、有償のプラグインでさえまともに機能しなくなった、なんてこともあった。地球の裏側の都合で何が起こるかほんとうにわからない時代だね。

 

WEBサイトには寿命がある。
よく言われるような、内容を更新し続けていく気力や時間の問題によるものだけじゃなくて、サイトそのものの技術的な寿命みたいなところもあるように思う。
技術的な寿命は、部品が多い機械ほど壊れやすいのと同様、屋上屋を架す形での構築部分が多いほど短命になる。
もっというなら、店主の更新頻度よりプラグインの耐用年数より、さらに寿命が短いのは、最新流行で制作されたおしゃれデザインの鮮度なんじゃないだろうか。
一番長生きして効果的なのは、WEBサイトは可変部を極力含めない紙っぺら一枚にとどめおいて、こんなイベントに出店します、こんなパンを販売します、といった日々のうたかたを、拡散力の強いフェイスブックやインスタグラム、永続性が担保される有料ブログあたりで別に綴って、サイトからリンクする形だと思っている。

 

と、ここまで書いて、いやな顔で口をとがらせるデザイナーの顔が脳裏にうかぶ。
あんた、みもふたもないなあ。それじゃあSNSがあればいい、結構な金額をかけてまできれいなWEBサイトつくる意味ないじゃないですか。


WEBサイトは作ってしまったら、サーバ料金やメンテ費用や記事の更新作業がずっとずっとついて回る(実際のところ、手離れできるのはデザイナーだけなのだ)
ひとりでパン焼いて店番して販売してる個人事業主と、広報担当を配置できる規模の企業とでは、こういったことをこなしていく体力も違うだろう。
下請けの身だからいうけども、ほんとうにそのWEBサイトが必要ですか、サイトになにを求めますかといった話をすこしでいいので客と話をしてくれれば、客の負担もおいらたちの仕事もいくらかマシになるような気がしている。

 

農機まつり

今週のお題「ブログ初心者に贈る言葉

気楽にどぞ。

 

 

農地が雪の下で凍ってる間、
兼業農家の週末はやっと休日になる。やっほう。

 

恒例のクボタの新春農機まつり。
ラクターの刃といった消耗部品が安く買えるイベントなんだけど、
お目当ては、GPS無人で動く巨大トラクター。見たいよね。あるかな。
オープン時間に一番のりは、うれしがりみたいでちょっとはずかしかったが
すぐに軽トラがワイワイ集まって、駐車場は5分でいっぱいだ。

 

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ばあちゃんに薦めたい。
ただし、時速6km。一番近いスーパーまで一時間かかるぞ、おい。

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乗用田植え機。
集落営農で使ってる田植え機を、今シーズンこれに替えるらしい。
5条植え、つまり5列ずつ植えてくやつだ。
今どきの乗用田植え機は肥料を撒きながら植え進める。
今までのは液肥が撒けたんだけど、粒状に比べて詰まりやすいそうで、
減価償却がすんだ今年買い替えの予定。

 

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運転席のサイドステップがひろい。
有機稲作の農地だと、オペレーターのほかにひとりこのサイドに乗って
ぼかし肥料を豆まきみたいに撒くから、この広さは安心だね。
これで230万円。
購入するのはおいらんとこみたいな集落営農か大規模農家さんだ。

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なんでもある。

 

そして、ラクターの展示場。
80馬力もある巨大GPSラクターはなかった。残念。
一町田があるようなとこの展示会でないと来てくれないらしい。
おいらのとこは、戦後の構造改善で田んぼ一枚一反~三反を基準に碁盤のように水路が整備されている。
つまり、農家一軒あたりの農地はそこそこあるんだけど、一町田んぼの10分の1サイズの農地を10枚とか20枚とかといった形で持っているんである。一枚一枚は作付け計画も立てやすくて手頃な面積ではあるけど、今のところのGPSラクターには向いてない。
GPSラクターは1台1200万円。
だいたい本体で900万、 GPSシステムで300万ってところか。
システムが枯れて精度が出るようになるころには、よくみるこれ、

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キャビンつき60馬力600万。
こんなのにも搭載できるようになるんじゃないかしら。
たしかに一町田にくらべたら三反の田んぼは小さいけども、
ラクターの耕運作業は、わりと辛抱のいい女のおいらでさえ、やってて厭きちゃうんだもの。

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今回もらったお土産はこれ。
キャビンつき60馬力600万の主力機のタイヤ

 

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…に見立てたカッターつきPPテープ。出荷に便利。


ひとは畑に麦を踏む

今週のお題「2019年の抱負」

仕事相手を精査して、もうちょい稼ごう。 

 

今年もよろしく。

今日は雪がじゃんじゃか降っているが
ここ数年、1m前後の積雪がデフォルトだったから、大したことない。
霜だって今シーズンはそんなにひどくない。
去年の冬は蒔いた種の名前を書いた札が
霜で持ち上げられて、引っこ抜かれたみたいに転がるありさまだったもんな。

 

つまり、予報どおりのエルニーニョ暖冬である。

パン屋が押し付けてったライ麦とはいえ、

霜で浮いてもかわいそうだし、無駄に麦がすくすく伸びてもいかんので
七草粥を食べた日、麦踏みをした。
お昼の暖かい時間帯に小一時間でできるだろ。

 

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踏む前。ちょっと伸びすぎだね。

 

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踏んだあと。これもかわいそうだなあ、大丈夫かな。

畝が道路に平行して立ててあるので、道路の方を向いてカニ歩きで踏んでいると、いろんな人が、車で通りすぎながら挨拶してくれる。

横歩きで、やあ、やあ、今年もよろしくどす。

 

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ちょうどいい大きさで冬越し中のうすいえんどう。
小豆の収穫ごみを霜除けがわりにのせてやっていたのが、すっかりしぼんでいる。
もう一度かけてやらないとね。
ほんとは、霜の降る日は傘になるようなのがいいので、

春には畑の空いたとこにコキアを育てて乾燥させて、来年の霜除けに挿してやろうかと考えている。